数字のスタイルに至るまで、昔のホイヤーが作っていた軍用パイロットクロノグラフを彷彿とさせるものだ。
このふたつの新しいクロノグラフは、特にスティールとシルバーのオプションで、非常にインダストリアルな雰囲気を持っている。リューズにはローレット加工が施され、握りやすい。また、プッシャーは操作しやすいように高さが出されている。また、本モデルはプッシャー押し込むだけでゼロに戻り、再び動き出すフライバック機構を搭載。この機能は、オータヴィアの歴史のなかでも初めてのものだ。この機能を試すための実用的な機会がないとしても、これはとんでもない隠し芸といえる。機械式時計を愛する者として、こんなことを言うのは心苦しいのだが、事実なのだ。
タグ・ホイヤー コピーカレラ キャリバーホイヤー02 スポーツクロノグラフ 44mm CBN2A10.BA0643

カテゴリタグ・ホイヤー カレラ(新品)
型番CBN2A10.BA0643
機械自動巻き
材質名ステンレス
ブレス・ストラップブレス
タイプメンズ
カラーグリーン
外装特徴シースルーバック
タキメーターベゼル
ケースサイズ44.0mm
機能クロノグラフ
デイト表示
人間工学に基づき新たに設計された44mmケースを採用した【カレラ キャリバーホイヤー02 スポーツクロノグラフ】。
文字盤のデザインもホイヤー01搭載モデルが縦3つ目のクロノグラフであったのに対して、ホイヤー02を搭載するこちらのモデルはバランスの良い下3つ目となっています。
ムーブメントには80時間ものロングパワーリザーブを誇る、垂直クラッチ式クロノグラフムーブメントの「ホイヤー02」を搭載。
文字盤の中央に向かって傾斜した立体的なアワーインデックスを採用したことで視認性が高められているのも特徴です。
スポーティーでありながらもエレガントさも感じさせる落ち着いた色合いのグリーンダイアルですので、ON・OFF問わずお使い頂けるかと思います。
このフライバック機能を駆動するムーブメントは、タグ・ホイヤーのクロノメーター認定Cal.ホイヤー02フライバックで、ディスプレイケースバックからスマートなブラックローターがついた姿で見ることができる。直径31mm、厚さ13mm以上となる大型のムーブメントだ。
実際、どちらの時計も小さいとは言い切れない。説明するのが難しいほど分厚いのだ。42mm径のケースは、45mmのように感じられ、ケースの厚さは16mm近くある。この時計を収めるには、シャツの袖口に相当なゆるさが必要だろう。私は個人的に(もちろん、それらを誇示するために)カフの上にこの時計を着用したいと思うが、このやり方は袖の下に収めたい人々にとっても注目する価値があると思う。
手首のサイズが6.5インチ(約16.5cm)の私にとって、これは自分で使うには少し大きすぎると感じた。前にも話したが、私は時計に身につけられているような感覚が好きになれない。とはいえ、この新しいクロノには、評価すべき点もたくさんある。2019年に発売されたオリジナルの3針モデルは、今後のラインの基礎作りのようなものだと感じている。その点、これらは論理的な次のステップのように感じられ、3年前にデビューを見ていた私たちは、このデザインを受け入れる準備ができていたのだ。
重厚なアプライド数字と太い夜光が施された針で、視認性は抜群だ。ブラックダイヤルの方が、針と数字のグリーンのコントラストが効いていて、より見やすいと思う。
巨大なサイズにもかかわらず、本機はすべてを兼ね備えている。両方向回転ベゼルは、クロノグラフ機能を使用するのが面倒な場合に便利だ。また、6時位置にはデイトウィンドウがあり、文字盤のシンメトリーを保っている。またデイトディスクはブラックで統一され、クロノグラフと回転ベゼルで時間を計測したあとに、今日が何日なのかを知る必要がある場合に便利だ。
しかし、3本目の時計も外せない。基本的には2019年のオータヴィアの複製で、ベゼルとカラフルな針が新しくなっただけなので、かなり馴染みがあるはずだ。オータヴィア GMTは、クロノメーター認定のCal.7(セリタ SW300ベース)ムーブメントによって、このラインに初めて2タイムゾーン機能を導入。ブルーとブラックのバットマン風ベゼルは、ほかのデザインに比べて少し違和感があるが、全体的にはオリジナルの3針モデルを踏襲した格好いい時計に仕上がっている。
2019年のオータヴィアに続き、これらの時計には、ボタンを押すだけで簡単に取り外しができる特殊なモジュール式のクイックリリースシステムを搭載したストラップが装着されている。正直なところ、プラスチックっぽい音がしない、標準的なストラップの感触の方が個人的には好きだ。ちょっと違う感じがしてしまう。しかし、ストラップを変えるのが好きで、工具を使う時間がまったくないような消費者にとっては、間違いなく魅力的な製品だろう。
私の手首には、モダンなオータヴィア クロノグラフの復活はちょっと合わなかったが、タグ・ホイヤーがコレクションの新バリエーションに全力を注いでいることは間違いなく評価すべき点だ。これは本格的なムーブメントを搭載した、頑丈で高性能なクロノグラフだ。オータヴィア誕生60周年という記念すべき年だからこそ、このようなモデルが登場したのである。